2014年10月14日

幼き頃(其の十)

  床屋へ
母は、女の子の私と妹の髪の毛を自分できらず、床屋へ行かせた。
私一人の髪の毛は、下手でも、なんとか切ったけど、妹と二人になると
大変だったのでしょう。昔はハサミだって、和鋏で、前髪だって真っ直ぐ
に切れない。まして、後ろになるともっと難しい。女の子だから少しでも
格好良くしたかったのでしょう。道具のない時代でした。

母は五十銭をくれた。妹(五歳年下)と二人分の床屋賃三十銭。残りは
小遣いで、何を買ってもよかった。それが楽しみで、四キロもある遠い
道のりを、妹を連れて行ったのでした。近くに床屋などなかったから
私を連れて行ったことがある旧鹿沼のとこやさんで、
今の叶や洋品店のあたり。

当時、着物を着ていたご主人と奥さん。「二人できたの?」といって。
綺麗におかっぱ頭に。妹は後ろをそり上げてもらった。

お金を払って、残りの小遣いは、何にしようか。床屋の近くに、近京堂と
言うおもちゃやがあった。そこへ妹を連れていって、何買う?きいても、
妹はめったにオモチャヤへは、行った事ないから、きょろきょろしてるだけ。
ここは私の判断で、妹も好きそうな、ママゴトのお茶碗セットを。
小さくても、本物のように瀬戸物で出来ていて、かわいくて、これなら
妹も遊べるから買ってあげた。お釣りはなかったから、何も買わず、
真っ直ぐ家に直行。六歳位だったろうか妹は、良く歩けたと感心。

ねえやん、ねえやんと私のあとをついて歩いて、一緒に遊んで貰うのが
とても嬉しかったらしい。私の言う事はちゃんときいた。そして買ってきた
お茶道具でママゴトをして遊んでやると大喜び。妹はかわいかった。

畠から帰った母は「良く行ってきたな」とニコニコ顔して、妹の頭を
何度もなでなでして。
わたしも親にそむかず言う事きいて、親孝行の一幕でした。

CIMG0957.JPG

十九号台風もこの辺は難なくすぎました。ほっとしました。こんな
おいしい料理でも作って食べたいですね。先日孫が来たとき、
一丁へ行って食べてきました。あそこは、なんでも美味しかったですよ。



posted by コトおばちゃん at 17:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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